【子育て風水術】男の子は青、女の子はピンクでいいの?

子育て快適術

(記事:フジワラユカ/コンテンポラリー風水コンサルタント)

今回は子ども部屋の風水のお話をしたいと思います。
子ども部屋のインテリアを考えるとき、お子さんの好み以上に影響しているものがあるのですが、わかりますか?

それは、色です。男の子はブルー系、女の子はピンク系というイメージがありますよね。こうしたジェンダーを色で識別するのはそもそもどうしてなのでしょうか。そしてそれは風水的によいことなのでしょうか。

風水のお話の前に、ジェンダーと色に関する面白い研究がいくつかあるのでご紹介したいと思います。

子どもの好きな色にも明らかに性別差が現れている

赤ちゃんが生まれると、女の子ならピンク系、男の子ならブルー系の贈り物をなんとなく選んでしまいますよね。その後もランドセルや水筒、お弁当箱やペンケースまで、日常品として売られているものがかなり男女別に色分けされていて、男の子はブルー系、女の子はピンク系を自動的に手にとることになっています。
社会においても同様に、トイレのマーク、カラオケのデュエット曲の男女パート分けまで(笑)、ブルーとピンクになっています。

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実際に子どもが好きな色についての調査結果をみてみると、明らかに性別による差が現れています。2017年の学研教育総合研究所の調査によれば、好きな色について女の子はピンクが1位(84%)。男の子はブルーが1位(60%)という結果になっています。小さい頃から親しんでいる色を好きになっていると言う風にみえますよね。
つまり後天的に好きな色がそうなっているのではないかと。ちなみに男女ともに幼児期から好きな色として「赤」があるのですが、これはヒーローものの影響ではないかと言われています。

しかし、好きな色は先天的に違うという調査結果も!
後天的に好きな色が決められていくと判断するのはまだ早いのです。イギリスのニューカースル大学の研究で、まだ社会的な影響を受けていない赤ちゃんに色の好みを測る実験を行なったところ、男の子は青系、女の子は赤系を選ぶ傾向が見られたのだそう。ということはDNAに色の好みが刷り込まれているということなのでしょうか?

この結果の考察として、人類は1万年以上前、男は狩猟を、女は果樹を集めてくる生活を送っていて、女性には熟れた赤い実を探す指向性が残っているからではないかというものがありました。なんとも興味深いですよね。

ということで、男の子はブルー系、女の子はピンク系というのは、社会による後天的なものと先天的なものが両方あるらしいということがわかっています。

色は自分のアイデンティティや多様性を表している

前置きが長くなりましたが、色は人間の成長過程において、また生活空間においてとても重要な役割を担っています。それは「彩り」という言葉があるように、色は豊かさであり、色のない世界とある世界を想像していただければわかるように、色は美しさと多くの情報と多様な感情体験を私たちにもたらしてくれるものだからです。

色はお子さんの「個性」や「アイデンティティ」を表すものであり、もう一方でお子さんをとりまく人や世界の「多様性」を表すものだと言えます。ですから、色合いを拒絶しないことが大切です。たとえば、白で統一しすぎるとかモノトーンのお部屋とか、空間の色彩に制限を加えすぎないようにしてください。

子育て風水ポイント1:好きな色を尊重することはアイデンティティを育む
男の子であれ、女の子であれ、好きな色を尊重しましょう。
普段から洋服や文房具などを購入する際に、お子さんの意思を尊重するようにするとよいですね。親の好みや実用性から「このほうがいいわよ」と押し付けてしまうと、自分の好みや個性に気づく機会を損ねてしまいます。好みは変わっていくものであり、変化も宝物です。その時代その時代のお子さんを豊かにする「色」があることを覚えておいてください。

子育て風水ポイント2:お部屋の中の色彩は多様性を受け入れる環境になっている
国籍や宗教や障害の有無などいろいろな人と生きている社会において、自分との違いを受け入れ、差別や偏見なく生きる能力・資質はとても大切です。空間の色合いはまさにいろいろな人たちを受け入れる「多様性」と符合しています。

自然界では、火(赤)や木(緑・茶)、土(黄色やカーキ)、水(青や黒)、金(白やシルバー)が存在し、互いに助けたり抑制しあったりしてバランスをとっていることを想像してみてください。こうした自然界における多様で美しい循環をお部屋につくることは、お子さんの多様性を育て、よきエネルギーをうけとることにつながっていきます。

子育て風水ポイント2:お部屋の中の色彩は多様性を受け入れる環境になっている


男の子はブルーが好きというデータがある通り、実際に男の子のお部屋ではブルーのアイテムが多く見受けられます。ですが、青や黒(もしくは黒っぽいグレー)が印象的なお部屋では、寂しさや悲しさといった感情の波を引き起こすため避けたほうがよいのです。青や黒は風水では「水」のエネルギー。水が多すぎると「冷たさ」や溺れそうという「不安」を引き起こしてしまいます。とくに眠る空間において面積の大きいブルーはよいことがありませんので、あくまでワンポイントにしてみてください。寝具は総じて温かみのある色合いがよく、ブルーを使いたいときには、ブルーとイエローの組み合わせなどはとてもセンスよく整えることが可能です。

子育て風水ポイント4:個性的なお部屋にするためのコンセプトを見つける!
お部屋をカラフルにするだけではごちゃごちゃな部屋に見えてしまうのではないかと不安になるかもしれません。そんなときは、〇〇風!というコンセプトを決めてみてはいかがでしょうか。たとえば、「冒険の森風」とか「姫様風」とか「宇宙ステーション風」とか。ティーンになったら、「北欧風」とか「ブルックリン風」とか特定の好きな都市のイメージなどでまとめられるかもしれません。コンセプトがあると、同じカラフルでも色のトーンがそろってきたり、目に触れるものに統一感がでたりしますので、より個性的でセンスのよいお部屋ができると思います。

いかがでしたでしょうか。
お部屋はお子さんの自己表現、自主性を育てる大事な空間になりますから、おしつけたり決めつけたりすることなく、お子さんの意思に耳を傾けていくことが一番です。そして成長とともにお部屋も成長させていってくださいね。

ご参考になりましたら幸いです。

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