譲り受けた家は幸運or負担!?実家の風水について

収納ノウハウ

(フジワラユカ/コンテンポラリー風水コンサルタント)

今年は新型コロナの影響で、お盆の帰省を見合わせた方も多かったのではないでしょうか。実は私のところに入る風水のご相談で、親御さんの家に住むことになった方のお悩みや、お看取りのあとに遺品を整理できずにいるというお悩みをいただくことは少なくありません。ご実家の荷物が多いのが心配だという声もよく聞かれます。今日はそうしたご実家の風水について、譲り受ける前にできることをお伝えしたいと思います。

親から譲り受けた家がどうして負担になってしまうのか?

譲り受けた家の資産的な価値はさておき、親が他界した後の住まいをどうするか?という問題は子ども世代が受け継ぎます。別世帯で長く暮らしてきた子どもにとっては、嬉しいというよりも負担に思うことのほうが多いかもしれません。大きな家も、買い揃えた品物も、当時は豊かさの象徴だったものが、負担の象徴になっていくというのは皮肉なことですよね。そうなる理由は主に3つあります。
 

  1. 遺品整理に何年もかかってしまうケースはよくある
  2. 高齢になると、ものが捨てられなくなる
  3. 思い出を捨てることへの罪悪感

では、一つずつ詳しくご説明していきましょう。

遺品整理に何年もかかってしまうケースはよくある

実際にお話を聞くと「遺品の整理に3年かかりました」という話はめずらしくありません。親の遺品を一つひとつ眺めながら、どうするか判断することは少しずつしか出来ないということなのですね。そしてこの作業がとても疲れをもたらすようなのです。

高齢になると、「もの」が捨てられなくなる

さらに、年を取るにつれ人生経験はもちろん豊かになっていきますが、健康やお金や生きがいなどは減じていくため、それが不安となり保有しているモノを手放しづらくなります。昔の人は「もの」を大事に使うことを教えられ、「もの」を所有することが喜びであった時代を生き抜いてこられたのですから無理もありません。認知症を伴う場合には、「もの」の整理整頓はより難しくなっていきます。

思い出を捨てることへの罪悪感

もう一つ、親が大事に買い揃えてきたものを捨てることへの罪悪感があります。親から譲り受けたものと向き合うとき、これが一番心に負担を与えているかもしれません。こうした現実があることは私たちに不安をもたらすかもしれませんが、今から離れたお宅とどのように向き合っていけばよいか、できることをお伝えしていきたいと思います。

実家にある「もの」の状況把握から始める

実家にあるたくさんの「もの」を把握することは勇気がいりますが、いずれ、いずれと後回しにしていく方が後々負担を生みます。今から「要らないもの」があればその都度手放し、少しでもフレッシュな空間を生み出すよう心がけましょう。
まずはこんな事に気をつけて見て下さい。
 

  1. どこに何があるかを把握すると安心感が生まれる
  2. 使っていないものがたくさん見つかることは、むしろチャンス

どこに何があるのかを知ると安心できる

深い意識の中では、家の中で保有している「もの」は私たち自身。どこに何があるかわからない状態は、自分自身、あるいは家族のことがわからないという不安な状況。まずはしっかり家の中のものと向き合ってみましょう。

使っていないものが見つかることはむしろ、チャンス

「もの」を把握しようとすると恐らく、「かなり前から使われていないもの」「壊れたもの」「これからも使う予定がないもの」などがたくさん見つかると思います。それらは空間においては滞りを生み、その人の人生の障害物にもなっています。あまりの障害物の多さにどうか意気消沈しないでくださいね。課題=可能性です。もう使えない「もの」は置いておいても仕方ないので、処分する決意をしてみて。

靴箱、洗面の収納棚などエリアを1つ選んで整えてみる

ご実家の存在が負担にならないために、これさえ飾ればよいですよ、といったシンボルは残念ながらありません。空間のリフレッシュをするためには、なんらかの行動が必要です。しかし全部をやるのはどんなに意欲的な人であっても難しいものです。まずはどこか「1つ」を決めてやりきることを目指してみてください。
 

  1. 小さいエリア「1つ」整えてみればよい
  2. 罪悪感のないものからはじめればよい
  3. お片づけサービス、不用品買い取りサービスを利用するのもおすすめ

小さいエリア「1つ」ひとつ整えてみればいい

私の場合は日を分けて、天袋→靴箱→洗面クローゼットのような順で小さいエリアから取り組みました。天袋や靴箱からは、何年も開いていなかった箱が出てきたりします。「要らないもの」を片付けて「必要なもの」だけを残すことはさほど難しくありません。洗面クローゼットも同様に、判断がつきます。片付けると何袋も「要らないもの」が部屋中に積まれ、収納スペースには新しい空間が驚くほど生まれていきますよ。

「罪悪感のないもの」から始めればよい

衣類や食器などは、思い出と重なりやすく、「これから着るかも」「使うかも」と処分するには罪悪感の多いアイテムかもしれません。そうしたものは迷わず後回しに。また、本などリユースできるものは、必要な人のところに届くものなので、手放す言い訳がつきやすいものかもしれません。本の引き取りサービスに連絡すると回収しにきてくれますので手間も少なく達成感も感じ取れました。

お片づけサービス、不用品買い取りサービスを利用するのもおすすめ

一人では心細い場合は、お片づけサービスや、不用品買い取りサービスを利用してみてください。だれかが一緒にとりくんでくれると作業が何倍もスムーズに進みます。なかなか手放せないと思っていたものも、手放してしまえば案外後悔はなく、むしろすっきりした心地よさのほうが勝ると思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

できればご実家のご家族がお元気なうちに、今回ご説明したことを実行できるとよいと思います。すっきりとしたら、お互いがハッピーになれますよね。まずは、ご実家にあるものの量と中身を把握して、いくつかの空間においてデトックス&整理整頓をしてみること。そこまでできていれば、不安はなくなっているはず。

普段はお客さんとして訪れていたご実家の床や棚を、無心に拭き掃除をするだけで、自分の一部でもあるという意識が動きだしていきます。庭木の手入れとか、新しいテーブルクロスにかえてみるとか、気がつくとお部屋の風水をよりよくするための行動にスイッチが入っているかもしれません。

ご参考になりましたら幸いです。

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