友だち関係や個性を豊かにする子ども部屋の作り方

ライフステージ

(フジワラユカ/コンテンポラリー風水コンサルタント)

私は今、都内のある自治体さんと「子どもや若者の居場所づくり」に取り組んでいます。安心して自分を表現できる居場所の重要さは、あらゆる調査からも明らかになっています。子どもたちに一番の居場所となるのが、ご自宅における自分の空間。今回は子どもたちの豊かな人生のためにサポートとなる子ども部屋の整え方についてお話していきます。

子ども部屋が子どもの人生にもたらす2つの恩恵

可能であれば、お子さんのお部屋は早めに準備してあげることがベターです。風水をつかって、行きたいビジョン・未来にむかって流れを創り出していくとき、ちょっと先を見据えて「事前に準備する」ということが幸運にめぐりあえるコツになっていきます。お子さんにとって「自分の部屋」を得ること、そしてその空間が好ましく整えられていることは、以下の2つの恩恵にもつながっていきます。
 

  1. 子ども部屋があることは子どもの「自立」を促す
  2. 自分の部屋は「個性」と「自己肯定感」のサポートになる

1.子ども部屋があることは子どもの「自立」を促す

「自分で考え行動できる自立した人になってほしい」と多くの親御さんが考えていらっしゃると思います。ですが、ご自宅の空間を拝見すると、いつまでも子ども扱いになっているケースも多くあります。自分の部屋で寝起きをし、自分の部屋を片付け、自分の部屋をコーディネイトする日常は、間違いなく「自立」のサポートにつながります。

可能であれば早めに子ども部屋を決め、空間の準備を始めてみてください。それにより、お子さんの自立を促すだけでなく、ご夫婦のパートナーシップを豊かに保つことにもつながっていきます。また、「お片づけ」の習慣はぜひ幼児期に教えてあげてください。自分でマネジメントできる空間と整えるスキルは生きていく上で大きな宝物になっていくことでしょう。

2.自分の部屋は「個性」と「自己肯定感」のサポートになる

好きなもの・興味のあることが空間に表れていることはとても重要です。私たちは無意識に自分自身を空間に表していきますから、好きなもの・興味のあるものが素直に現れているお部屋は、とても前向きだと言えます。

片付いていることを優先しすぎて抑制的になることや、親や周囲の人から褒められる部屋を意識しすぎることは、かえってお子さんの「個性」を押さえ込んでしまいます。自分の中から湧いてくる気持ちに従って空間を整えるようにお子さんにも促してあげてください。好きなものや興味のあるもの、自分を高めてくれるものに囲まれた空間は、人生にパワーを与えてくれます。「自分の生きる世界は楽しい」「今の自分が好き」というフィーリングと日々共鳴できているお子さんはとても力強いはず。そうしたお部屋をご家族が肯定していくことも大きな力につながっていきます。

子ども部屋にミニマリズムは求めない。

ここからは実際にお部屋を整える際のポイントをお伝えしていきます。シンプルに整えられたお部屋は一見よいような気がしますが、「殺風景」になってしまっては逆効果。お子さんにとって空間にあるもの・色合いは、「多様な人々」や「多様な物事」を表していきます。
 

  1. ミニマリズムは子どもには必要ない
  2. 好きな色やモチーフを尊重しよう
  3. 暗い色・くすんだ色・直線的なものに囲まれすぎないほうがいい
  4. 目標やビジョンを部屋に飾る

1.ミニマリズムは子どもには必要ない

空間の中に彩りがあることは、多様性を受け入れる素地を育てることにつながっていきます。真っ白な部屋にシンプルな机しかないようなお部屋では、「汚してはいけない」「余計なものはあってはいけない」というようにこうでなければならない、という思考を生みがちです。シンプルがよいという考え方は、人生経験が豊かな大人が選択する価値観として成立するもの。これから世界を広げていく子どもたちにとっては多様性を受け入れていくブロックになってしまうかもしれません。

空間にある彩りは、これから出会っていく人、受け取る経験、広がっていく世界だと思って、お子さんの個性を尊重しながらお部屋づくりをサポートしてあげることは、お子さんの多様性や優しさ、ひいては豊かなお友だち関係を築く人格形成にもプラスに働いていくと思います。

2.好きな色やモチーフを尊重しよう

お花や動物や乗り物、大きくなったらフィギュアやアーティストのグッズやポスターなど。成長に応じて心ときめくものの存在は肯定していきましょう。その上で、美しく丁寧に飾るように伝えてみてください。成長に応じてものは増えていきますから、小さい頃は好きだったものも次第に興味が薄れていきます。進級や進学などのタイミングで「今は必要となくなったもの」を手放すなどメンテナンスをしてみて。今の自分の波長に合うものを常に生み出すことができますから良い流れを得るためにぜひ実践してみてください。

3.暗い色・くすんだ色・直線的なものに囲まれすぎないほうがいい

お子さんの好みを優先するように申し上げましたが、暗く冷たい色合い(黒や青やグレーなど)で統一しないようにしてください。陰の氣につつまれてメンタルに影響を及ぼすことがあります。また室内の採光や照明も健康的なものにしてください。またストライプやチェックなど「直線的」な印象を過剰につくってしまうお部屋にも留意してください。自然界にはない「直線」の世界に身を置くことは、忙しさ・険しさ・単調さが溢れる世界だからです。自然界にある新鮮な色や形、やさしいエネルギーがいつでもお手本になります。

4.お子さんの意志で目標やビジョンをお部屋に飾るのは効果的

ネガティブなプレッシャーにならないように留意した上で、お子さん自ら「こんな進路にすすみたい」「大会で優勝したい」「ここに留学したい」といったビジョンをわくわくしながら思い描いているときは、その未来に身をおいた際のフィーリングが味わえるようなイメージを勉強机の周辺に飾ってみることは大変効果的です。大会であれば一緒に練習している仲間と喜び合っている写真や、留学であれば留学先のカレッジライフの写真などがあてはまります。お子さんたちの感性はとても素直ですので、その時のわくわくしたフィーリングに注目して空間に飾るものを選ばれるとよいと思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
空間も一緒にお子さんたちの可能性を広げるサポートをしてくれます。まさに「子育て風水」です。ご参考にしていただけましたら幸いです。

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