モデルルームのようなお部屋に不足しているものは何でしょう?

癒しの空間

(記事:フジワラユカ/コンテンポラリー風水コンサルタント)

白木のフローリングに白いラグ、ベージュのカーテンにソファ、同系色のクッションが置かれ、お洒落なミニ観葉植物がところどころにあるような開放的なリビング……。
モデルルームにもいろいろあると思いますが、このようなナチュラルな感じのお部屋は多いですよね。こうしたお部屋はなんとも清潔で美しいなと思いますし、モノトーンで統一されたお部屋をみれば、モダンでかっこいいなと思ってしまいます。

でもその完璧に整ったお部屋、本当に良いものでしょうか?

夢のマイホームを考えるとき、意識してしまうのがモデルルームのイメージ。
住宅のテレビコマーシャルや広告、家具売り場のディスプレイなどでも多く見かけるので、「憧れのマイホーム」のイメージとして刷り込まれているところがあるかもしれません。

しかしながら、風水の目線でみてみると残念な点もあるのです。今日はモデルルームを参考にしつつ、自分や家族の人生に幸せな流れをつくるためのお部屋の風水についてお話ししたいと思います。

住む空間に必要なのは「実用的な生活感」と「住人の個性」


モデルルームのお部屋は作られた世界。広告的にはフォトジェニックですが、住むとしたら実用的な生活感や、住む人の個性が表現されているほうが自然です。
それでも、「あんな完璧なお部屋に住めたら自慢できそうだし……」「お友だちを呼んでも恥ずかしくないし……」というように、周りの人からの評価をつい気にしてしまう人は少なくないと思われます。でもお客様が来るのは365日のうち何日かあるかないかですよね。
住む空間には、住む人にとって生活のしやすさや心地よさを何より優先してみるのが大切なことで、むしろ自然な考え方だと思います。

好きなもの・好きなことを上手に表現できているか
人の意識は環境に影響されていくように、住む人の意識はお部屋の空間と日々影響しあっています。ですから、自分でコントロールできる唯一の環境であるご自宅は、住む人にとっての心地よさや好みがしっかりと表現されているほうが圧倒的にその人の味方になってくれるのです。そして自分の個性が上手に発揮されたお部屋は、人生の流れもスムーズに好ましい方向に進んでいきます。
「個性的」な空間がよいと言いましたが、奇をてらう必要はありません。あなたの好きなものや好きなことがどういうものであるか、まずは自分に問いかけてみてください。そしてそれが空間に感じられるかどうかを観察してみてください。本当の自分の好みは脇において人の評価を気にしすぎると、お部屋の空間も「抑制的」になってしまうことが起こります。もしもそうした空間で暮らしていると、のびやかな自分らしい人生までブロックしてしまう可能性があります。

色を統一しすぎないことも重要
たとえば白で統一されたお部屋はとっても清潔な印象がありますが、風水の五行(木・火・土・金・水という自然界の5つの要素)のバランスでいうと、偏ったお部屋になっています。

白は「金」(金属)を表し、金属がたくさんあるお部屋というのは、ひんやりした印象のお部屋になりがちです。また、汚したらいけないというプレッシャーが生まれてしまいます。白以外の色を拒絶したくなるかもしれません。心の働きとしては窮屈な方向にいってしまいそうです。

お子さんがいらっしゃる場合、お子さんが壁に落書きしようとしたら、「やめて〜!」ってなりますよね。お部屋の完璧を保ちたくなるのですから当然です。でも、お子さんはのびのび自己表現したい存在。知らずしらず、お子さんにも窮屈が強いられてしまうことになってしまいます。それは本望ではありませんよね。

一番簡単な選び方は、生きいきしているかどうか

白系で統一されたお部屋ならば、たとえば、植物を一つと、カラフルなクッションを置いてみる。ただそれだけで、空間がパッと息づいてくるのがわかると思います。空間に循環が生まれます。さらに、お子さんの傑作を飾り、そこに間接照明のライトをあててみる。木や火のエッセンスが少し加わるだけでお部屋の印象に立体感が出てきます。そのほうがずっとかっこよく豊かなお部屋になっていきますよ。白で統一されていたモデルルームのようなお部屋も、ご自身やご家族の個性で色づかせていくことはさほど難しいことではありません。

すっきりと整ったモデルルームの良いところは参考程度にしつつ、心をときめかせ、深くリラックスできる環境をお部屋の中に創ること。どんなお部屋にわくわくするかイメージトレーニングを重ねてみるのもおすすめです。

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