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【子育て風水術】_成長を見据えた「子ども部屋」の作り方と整え方が知りたい!

(フジワラユカ/コンテンポラリー風水コンサルタント)

最近はお子さんの受験に関して風水のご相談をいただくことが増えました。希望の学校への合格に向かってお力添えをしていくわけですが、そのプロセスも大事で、他力に依存することなくお部屋の中によい流れができるよう、一緒に取り組むことに力を入れています。

子ども部屋を整えることの風水的な利点は、お子さんの意欲が高まることや、集中して勉学に励む習慣ができること。あるいは、お子さん自身が目標に向かって自律的に歩めることなどがあります。こうした意識のスイッチを、風水を実践することで起動させていきます。今回は「子ども部屋」の作り方と長期的な整え方がテーマです。おうち時間が増え、子ども部屋に課題を感じられているすべての方に一読いただけたら嬉しいです。

子ども部屋は「もっとも安全な環境」であり「自己表現の場所」

私たちは生まれてくる時代や国、社会環境を選ぶことはできませんが、自分の暮らす家だけは自分の手で整えることができます。お子さんにとって「子ども部屋」は唯一安全に自分らしく在ることができる場所。ですからその空間はとても大事です。

子ども時代は大人と違い、日々新たな出会いがあり、経験があり、失敗を繰り返しながら試行錯誤していく時期ですから、いろいろな感情体験をして帰ってきたお部屋が、嫌いで嫌な場所になっては最悪ですよね。「好き」であり「居心地がよい」ことは前提となります。

また、子どもの成長はとても早いため、小学校低学年のときに好ましかった部屋が、中学になったときに好ましいかどうかはわかりません。部屋は「自己表現」の場にもなっていますから、子どもたちの成長の変化に適応していくことが大切です。

「子ども部屋」を新たに作るときの4つのポイント

「まだ小さいから…」と思わないで、子ども部屋を先に用意する!

日本は、「川の字」で寝る文化があり、親子が一緒の空間で寝る期間が長い国の一つです。しかしながら、お子さんの自立やご夫婦のパートナーシップを考えると、小学校に上がるくらいまでにはお子さんが自分の寝室で眠れるようにしておきたいもの。そのためには、子ども部屋を「先に準備する」ということがポイントになります。空間に準備ができていることで、流れができます。子ども部屋がどこになるかを決め、日頃から話しかけ、ベッドや小物など、お子さんと一緒に選んでいくようにしていくと、しばらくの行ったり来たりはあるものの、スムーズな移行が可能になりますよ。

そして子ども部屋の準備は、できるだけ下にきょうだいができる前にしましょう。下の子を理由に子ども部屋を用意すると、自分が排除されるような気持ちになることがあるからです。

デスクはシンプルなもの、椅子はしっかりしたものを!子どもの意見を聞いて選ぶ

これは以前のコラムでも触れていますが、集中して勉強をするためには、壁に向いて座る机の配置にはしないこと。背中を安定させることが重要なので、壁を背にして机と椅子を配置するようにしてみてください。それにより、入り口が見渡せ、背後を人が通ることもなく落ち着いて学習に集中することができます。

従来の重厚感のある学習机ではこの配置は難しい面があるかもしれません。そのため、机はシンプルなものにし、引き出しや本棚は別々に用意するとよいでしょう。引き出しはキャスター付きのものだと、レイアウト変更が簡単で扱いやすいと思います。

机はシンプルにして、机の上にモノを置かないようにしておくのがベストです。そして、椅子は背あてがしっかりあるものを選んでください。このレイアウトは本当に効果的ですよ。

そして、お子さんの好みや座りやすさを尊重して選ぶこと。自分の部屋ができるプロセスを一緒に楽しんでいきましょう。

ベッドはティーンまで壁につけて配置。二段ベッドは半個室にする工夫も有効!

ベッドのヘッドボードはしっかりとした壁につけるようにします。これはよい睡眠を得るために有効です。ただし、子ども時代は、ベッドの片方は壁につけるほうが安心感を得られやすいと思います。

子ども部屋のスペースによって、二段ベッドやロフトベッドなどを選ばれることもあると思います。二段ベッドの場合は、きょうだいそれぞれが自分の「パーソナルスペース」を確保しやすいよう、ベッドをお部屋の中央に置き、ベッドの側面にカーテンを左右それぞれ右だけ、左だけにつけると、1つの部屋を半分ずつ仕切ることができ、半個室のように活用できます。カーテンや小さいラグなどをそれぞれの好みで選ぶと、より自分らしい部屋ができあがりますよ。ロフトベッドも、1F部分に机を配置したり、ソファーを置いたりと、狭小スペースを工夫しながら有効活用できます。

収納選びは片付けの習慣づくりの第一歩。一緒に選び、ルールを決める!

自分の部屋を自立的に片付け、整えられる子になってほしいですよね。そのためには収納家具を準備するときに、お子さんが所有しているモノをどのように収納するかも想定しておいてください。カテゴリごとに片付けられるよう、引き出しにラベルをつけたりするのも幼児期には有効ですし、もう少し大きければ、クローゼットの中にオープンラックや収納ラックを入れ、どのように収納したいかを話し合っていくのもよいと思います。自分の収納スペースにきちんと収納できるという生活習慣は、職場でも、家庭をもってからも非常に重要なスキルになります。

子どもは成長しているのに、お部屋は過去のまま?!「子ども部屋」の上手な変化の作り方

手放してよいものは卒業しましょう。幼児のときのモノを溜め込まない

小さい頃の思い出はどれも大切ですから、捨ててよいものはないというのもその通りです。でも、そうなるとモノはどんどん増えていってしまい、収納の容量をすぐにオーバーしてしまいます。思い出は写真に撮ったり記憶に残したりすればよく、使わなくなったモノは定期的に手放してしていくほうが、新しい流れやチャンスと出会いやすくなります。

ぬいぐるみなどは、幼児期においては自己投影する役割として発達心理学の面でも重要であることはわかっていますが、大人の男性、大人の女性になっていく過程でいつまでもぬいぐるみに囲まれてしまうのは好ましくありません。

基本は「今」関心のあること、「今」ときめくモノを空間に表現していくこと。目にすることで気持ちが高まるもの、意欲を引きだすシンボル例えば(なりたい自分に関連する人やモノ、留学したい国の写真、励みになる言葉など)を、ゆとりのある空間に配置していくことが効果的です。そのようなことも伝えながら、空間にある障害物を整理整頓してみるとよいと思います。若い人のこうした風水行動は、大人以上に効果がでることも多くあります。

寝具・カーテン・ラグで部屋の印象を自分好みに変えていく

ベッドや本棚や収納など大物家具はなかなか買い替えできませんので、変化は寝具やカーテン、ラグなどで創るとよいと思います。面積の大きいこれらのインテリアはお部屋の印象を上手に変えてくれます。思春期はとくに、赤ちゃんぽいものを手放したいとき。大人っぽいインテリアにしていく模様替えは、流れを変えるよいチャンスにも。

ティーンをすぎたら、ベッドは壁から少し離してみる

子どもの時はベッドの片方を壁につけるほうが落ち着くと前述しましたが、成人になる頃には、恋愛やパートナーシップについて学んでいく時期になっていきますので、ベッドの配置を大人の配置にしてみましょう。左右に均等に空間をとるシンメトリーな配置が理想ですが、壁から少し離してみるだけでも体感が変わります。大学進学、就職などのライフステージでお部屋を大人仕様に変えていくとよいと思います。

いかがでしたでしょうか。お子さんの成長に合わせ部屋も成長していくことがとても大切。お部屋が味方になってくれるということを多くの皆さんに体験いただけたら嬉しいです。