大人・キッズ・ベビーのベッドは?ライフステージ別「寝室の風水」

子育て快適術

(フジワラユカ/コンテンポラリー風水コンサルタント)

20代、30代、40代…、それぞれの時代どのような寝室で眠っていましたか?年齢では思い出しにくいかもしれませんが、独身時代、新婚時代、子育て時代…、と言えば思い出しやすいのではないかと思います。ライフステージの変化はお部屋を決める大きな要件になっていますよね。

風水は風と水。ともに美しく流れ循環していくことが好ましいため、生活の変化に合わせてお部屋を変えていくことは、非常によいことです。新しい人生に出会うための風水行動と言えます。

今回は、ステージ別のベッドのあり方について。ご自身またはお子さんの寝室を考えるヒントになさってみてください。

豊かなパートナーシップを実現するためには、「二人の対等な空間」のあるベッドの配置にすること

良縁に恵まれたいと願うなら、独身のベッドは卒業し、カップル前提の寝室にチェンジする必要があります。数字で言うならば1から2へ。一人から二人の世界の寝室に。現在パートナーの有無にかかわらず、豊かなパートナーシップを受け取りたい人は以下のポイントを参考にしてみてください。

  1. シングルベッド・ダブルベッドの場合
  2. ツインのベッドの場合
  3. 布団の場合

1.シングルベッド・ダブルベッドの場合

現在独身の方もご夫婦の方にもおすすめしたいのは、ヘッドボードをしっかりとした壁につけること。窓がある場合はカーテンを。そして、ベッドの左右に空間をつくるように配置します。その空間はパートナー同士が左右からベッドに入る動線を意味します。こうした設えがあることは、自立したパートナー同士の対等で美しい調和を生み出していきます。ホテルのベッドの配置はそうなっているところが多いですよね。お一人で寝ている場合でも、クッションや枕などは偶数に。ペア、お揃い、仲良しの雰囲気を空間にほどこすとよいでしょう。

2.ツインのベッドの場合

ベッドの配置はシングル/ダブルベットと同様です。しっかりとした壁にヘッドボードをつけてベッドを配置します。寝具はぜひお揃いにしてみてください。バラバラだと同じお部屋にいてもバラバラな雰囲気が支配してしまいます。それを毎日浴びていたら、心にも溝ができてしまいそうです。ペア、お揃い、仲良し、を意識しましょう。小さなサイドテーブルを2つ、その上にお揃いの照明などを置くのも大変おすすめです。

ご夫婦が違うお部屋でお休みになっている場合には、寝具を揃えてみて。共通する雰囲気をつくっていくように心がけてみてください。

3.布団の場合

和室の場合は襖や押入れなどがあり、どの向きで眠るか難しい場合もありますよね。北枕、東枕など方位で決めている場合もあると思います。西洋風水ではどの方位かより、空間の特徴から、落ち着いて眠ることができる向きを探していきます。頭のそばに出入り口があれば落ち着かないため不向きです。外気や音の影響が少なく、守られている感覚がする壁を頭にして布団を敷いてみてください。2組の布団はどちらか一方を壁につけてしまうと、壁際に寝る人が不利になり、対等ではなくなってしまいます。2組の布団の左右には空間をとるようにし、寝具はお揃いにしましょう。2つの布団をぴったりつけるか、ちょっと空けるかはそれぞれの事情に合わせて(笑)。

悩ましい育児期。「川」の字といってもお子さんを真ん中にしないほうがよい

お子さんが生まれたら、しばらくは夜泣きや授乳で目が離せない時期をおすごしになると思います。ほとんどのご家庭では母親が赤ちゃんの側に寝ることが多いと思います。その際、夫婦のパートナーシップがおざなりになることが課題です。そうならないために、川の字は早めに卒業するように意思決定をすること。ご夫婦で話し合い、早めにお子さんのお部屋を準備しておくようにしてみてください。

次に、ご夫妻の寝室に赤ちゃんが入ってくる場合、川の字は赤ちゃん、ママ、パパの順にします。常にとなりで授乳や声がけをしてくれる母親と、少し離れたところから見守る父親、この母性と父性という多様性の両方を感じ取ることができるのは赤ちゃんの成長にとって豊かであり、好ましいものだそうです。お子さんを真ん中にして眠る風景も家族の愛情を感じますが、赤ちゃん、ママ、パパの順にすることは、ご夫婦のパートナーシップにとっても自然な配置と言えます。

またベビーベッドをご夫妻のメインベッドのとなりに配置することもよいと思います。欧米ではこのスタイルは多いですね。このとき、赤ちゃんはベビーベッドを卒業したら子ども部屋で眠るようにするのが一番です。お子さんの自立にもプラスになります。不要になったベビーベッドは、いつまでも寝室に放置することなく、必要な人に譲るとよいでしょう。ステージが変わっているのに過去のものをいつまでも空間に置いておくことは得策ではありません。

ティーンまでのベッドは、片方を壁につける配置でOK

子どものベッドは、多くの皆さんがしておられるように、ベッドの長辺を壁につける形で問題ありません。そのほうが、不安感がなく眠れるからです。幼児期を卒業してもなお、眠る時には心細くなることが多くあります。ベッドであればヘッドボードがしっかりあるものを選び、枕や寝具は暖色系のあたたかみのあるものを選びましょう。お子さんの好みで寝具を選ぶのも個性や自立を伸ばすことにつながります。

成人する、あるいは就職するなど、ティーンを卒業してステージが変わるときには、大人のベッドの配置に模様替えしてみることは大変有効です。子どもっぽさを卒業するきっかけにもなり、自立を促します。

親の寝室を見ながら、子どもたちはパートナーシップのあり方を学んでいる

パートナーシップと言うと、日本ではビジネス上のパートナーシップをイメージする方が多いかもしれませんが、夫婦や恋人同士などのパートナーとの関係性を指します。パートナーシップの豊かさについて重視しているのは日本より欧米の方が圧倒的でしょう。日本においては、お子さんが生まれると「夫婦」より「家族」の概念が優先され、パートナーシップがおざなりになる傾向があるようです。

でも、お子さんの自立にとっても、夫婦の寝室をしっかり整えておくことは大いにプラスになっています。夫婦が対等で仲良しであることを日常の空間で伝えられるのは「寝室」。それぞれが自立して対等であるか、仲良しであるか、が見えてきます。寝室の設えはパートナーシップとは何か?をお子さんに伝える良い機会にもなっているのです。

いかがでしたでしょうか。

風水において寝室や玄関はとりわけ重要であるため、ついつい熱が入ってしまいました。読んでくださった方の現在のステージにおいてヒントになっていれば幸いです。

(風水コンサルタント フジワラユカ)

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