節税対策

税理士コラム|相続対策って何をすれば良いの?


(中尾一英税理士)

そろそろ相続対策をしなければ・・・わかってはいるけれど、何から始めたらいいのか手の付け方がわからないという方も多いかと思います。相続対策といっても、財産の内容、財産額、相続人等により、相続対策もそれぞれ変わってきます。つまり、ひとそれぞれでそのひとに合った相続対策があるということなのです。
今回は、まず何から始めればいいのかお伝えいたしますので、実際に計算して大まかな相続税額を把握してみましょう。

相続対策でやるべき3つのStep

Step1 財産目録の作成と財産額を算出してみよう

まずは、どんな財産があるのか把握するために、財産目録を作成してみるのが良いでしょう。財産目録を作成したら、財産額が計算できます。

財産とは主に、預金や株式などの流動資産と、不動産の固定資産の2種類です。

現金預金は額面どおりなので、そのままの金額を計上します。上場株式等有価証券は、時価なので、その日の終値で持ち株数をかけ算してください。

不動産には、土地については、路線価で建物は、固定資産税評価額で評価します。
基本的には、国税庁の路線価図から、所有不動産が面している道路の路線価に地積を乗じて算出します。

建物は、固定資産税納付書が毎年5月~6月には送付されてきます。その固定資産税評価額で評価しましょう。

Step2 相続人を把握しよう

次に相続人は、誰なのかを把握しましょう。
配偶者は、常に相続人になりますので、それ以外に誰が相続人になるのか調べてみましょう。

相続人の優先順位は次のとおりです。

①配偶者と子供
②子供がいない場合→配偶者と両親(両親がいない場合には、祖父母)
③子供も両親もいない場合→配偶者と兄弟姉妹

勘違いが多いのは、子供がいないので、相続人は、妻一人だけだと、思われてる方が多いので要注意です。
配偶者がいない場合は、①子供②両親(祖父母)③兄弟姉妹の順位になります。

Step3 基礎控除額・相続税総額を算出しよう

基礎控除額の算出
相続人の人数を把握すれば、次の算式から基礎控除額を算出できます。

基礎控除額=3,000万円+600万円×法定相続人
仮に法定相続人が3人ならば、基礎控除額は、4,800万円になります。

相続税総額の算出
つぎに相続税額を計算します。

(例)財産額:1億円、法定相続人:子供3人、配偶者なしの場合

1億円-基礎控除額:4,800万円=5,200万円
子一人の法定相続割合:5,200万円×1/3=1,733.3万円
子一人の相続税:1733.3万円×15%-50万円=2,099,900円(百円未満切捨)
相続税総額は、2,099,900円×3人=6,299,700円 (以下約630万円)となります。

もし、相続財産がすべて不動産だったら

相続内容と相続税額などが見えてくると具体的な相続対策がみえてきます。

例えば、相続財産がすべて不動産だったらどうでしょう。
約630万円の相続税の支払い期限は相続発生から10ヶ月以内となっています。もし、手持ちの現金で支払ってしまったらその後の生活に影響が出てしまいそうな金額ですね。

この場合には、相続した不動産を売却し、相続税を支払う方法があります。しかし、10ヶ月以内に売却し、現金化しなければならないため、売り急ぎすることになり売却額を下げざる得ないことになるかもしれません。

そこで、生前に納税資金を準備し、または相続税を少なくする方法がないかを考えてみましょう。

対策の一つとしては、生前に一部の不動産の売却し、現金化しておくことです。生前に不動産を売却することで、相続税を少なくする対策にもなるのです。

なぜなら、相続後に、不動産を売却した場合には、相続税の他に所得税も納めることになるからです。言い換えれば、相続前に売却しておけば、所得税分には、相続税はかからないのです。また、400㎡までは土地の評価を80%評価減できる小規模宅地の特例等が適用できれば、相続税を少なくすることもできます。

個人によって財産内容は様々であり、相続対策も人それぞれ違ってきます。財産内容や固定資産税納付書及び相続人がわかれば、対策が見えてきます。

まとめ

いかがでしたか?この他に、相続対策には、いろいろなものがあります。中尾一英税理士事務所が財産目録や、相続税額及び問題点を初回30分無料にて個別相談に応じます。是非、下部バナーよりホームページを開き、電話またはメールにてお問い合わせください。

次回は、相続税のよくある4つの対策方法についてお話いたします。

監修 中尾一英税理士プロフィール
地方銀行に34年間勤務、銀行では16年間事業再生、事業継承業務に従事し、事業計画書の作成・実行支援に取り組んでおりました。藤沢・茅ヶ崎エリアを中心に活動しております。元銀行員の強みを活かした細やかで、親身な対応を心がけております。
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